入日くん

本を年間約200冊読む内向的人間のちょっとした発信。夜になる前の入日の時間をお楽しみください。

知らない方が良い。面白すぎるミステリ小説

挫折してしまうミステリ小説

ミステリと聞くと、
何か事件が起きて、その事件の謎を解いていく!といった
あの有名な名探偵コナンのストーリーがまず浮かびます。

事件のヒントが作中に散りばめられ
それを元に推理していく物語には馴染みがありますが

ミステリ小説となると、
読んだ事がない方や、
面白そうで買ってみたけど、
途中で諦めた、という方もいるのではないでしょうか。

ミステリ小説から距離を取ってしまう理由のひとつに
「難しそう」というイメージがあるようです。

「そもそものトリック自体が難しくて理解ができない」
「複雑な謎を解く為、情報量が多い」


というミステリの醍醐味であるはずの部分が、
距離を取ってしまう原因になってしまっているのかもしれません。


この本面白そう!と思って手に取り
ペラっ・・・とめくってみると、

ずらぁーーーっと登場人物の名前と情報がまとめられている・・・

うわぁ・・・・・・読めなさそう・・・と思い棚に戻した、
という経験が私にはあります。



実は、そのようなちょっと読むのが大変かも
といったものとは少し違ったミステリ小説があります。

ミステリの定義は様々ですが
その中にはたくさんのジャンルが存在しているのです。

最初に思い浮かべたような
事件の謎を解くための情報が読者にも与えられ、登場人物(例えば探偵役)がそれと同じ情報をもとに事件を解決していくようなものは本格ミステリと言われています。
これが最も一般的なミステリのジャンルのようです。

今回は本格ミステリとはまた違った面白さがあるミステリ小説を紹介します。

謎を解くな。騙されろ。

小説をあまり読まない方や
ミステリーの種類に詳しくない方などは特に
ここから先はご注意ください。

この記事を読むことによって
何も知らないままでその小説に出会った時の
ガツンという衝撃を

二度と体験できなくなります。 


実を言うと私は、これから紹介するトリックの存在をまだ知らない時に
ある小説でそのトリックと出会いました。

その時の衝撃は今でも忘れられません。

もちろん巧妙なトリックですので
そのトリックを知っていたとしても
騙されて楽しむことはできたと思います。

しかし全く知らない時の衝撃は、人生で一度しか味わえないのです。

その体験を奪ってしまいたくはないので
一度真っ新な状態で味わいたいという方は
ここから先を読まずに様々な本を読み、
そしていつか出会っていただきたいです。

 

それでは本題に入ります。

今回ご紹介するのは、
騙される面白さを体験するミステリです。

それは何かというと、
ミステリ小説で使われるトリックのひとつである
叙述トリックです。

叙述トリックとは、
読者の先入観を利用する為に一部の情報を意図的に伏せたり
仕掛けを施したりするトリックです。

その結果何が起こるかというと・・・

読者は事実を間違えて認識したまま読み進めてしまい、
そのトリックが明らかになった時

「嘘だろ、やられた!!!」と衝撃を受けるのです。


本格ミステリとは少し違った楽しみ方ができると思いませんか?


叙述トリック騙されるためのトリックだと思います。
読者が謎を解いてしまっては、読み終わった後の衝撃がなく、
確実に物足りなさを感じてしまうでしょう。


読者を騙し切らなければならないという

とても面白いジャンルです。


読み終えると

「なぜそれに気が付かなかったんだろう」
「どうして思い込んでしまっていたんだろう」
「どこにもそんな事、書いてなかったのに」と、

必ず思うのですが

なぜか読み進めている時には
トリックに気が付くことができないのです。

言葉の面白さ
そして人間の脳先入観の面白さを掛け合わせた

極上の物語だと私は思います。


あまりネタバレになるといけないので、
私がとても強い衝撃を受けた作品をひとつだけ紹介します。

最も衝撃を受けた一冊

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

出版社: 文春文庫

ISBN: 9784167733018

発売日: 2007/5/10

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ミステリ小説、叙述トリックの本の紹介では


必ず登場する小説です。

それ程とても鮮やかで巧妙なトリックが仕掛けられています。

ものすごく綺麗にしれーっと逃げられてしまったような感覚に陥りました。
ここまで綺麗に騙されてしまうと、快感でしかありません。

もちろんですが、何も知らずに読んでいただきたいです。
どうぞ、罠にはまる面白さを体験してみてください。

 

おすすめの叙述トリック小説リスト

叙述トリックだと読む前に知ってしまうこと自体が
ネタバレになってしまう

とは言うものの

これまでの紹介で、叙述トリックに興味を持ち、

叙述トリックの小説を選んで読みたい!

と思っていただいた方もいるのではないでしょうか?

そんな方の為に 私のおすすめの叙述トリック小説リストを載せておきます。

ぜひ興味がある小説を読んで、気持ち良く騙されてみてください。

●異人たちの館(折原一
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●倒錯のロンド(折原一
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●マリオネットの罠(赤川次郎
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アヒルと鴨のコインロッカー伊坂幸太郎
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十角館の殺人綾辻行人
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アクロイド殺し(アガサクリスティー
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